大江戸助六流佐倉勇翔太鼓

千葉県佐倉市を拠点に活動している和太鼓チームです。

所在地:千葉県佐倉市ユーカリが丘

和太鼓の種類
ここでは勇翔太鼓で使用している太鼓(楽器)について説明していきます。
   
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楽器種類

太鼓(楽器)の種類

  1. 長胴太鼓
  2. 締太鼓
  3. 桶胴太鼓

長胴太鼓(宮太鼓)

一般的に太鼓と言えば、ほとんどの方が想像するであろう太鼓がこの長胴太鼓だと思います。

もともとは神社仏閣で使われる事が多いため、宮太鼓とも言われます。

一本の木をくりぬいて、そこに皮を張り、金属の鋲で留めます。

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左が一尺四寸の長胴太鼓、右が一尺九寸の長胴太鼓

胴の素材

色々とありますが、響きや硬さ、見た目の美しさ等から“欅(ケヤキ)”が最も好まれます。

私たち大江戸助六流の太鼓は、フチや胴を打つことが比較的多い為、バチに負けない硬さも重要で、欅くりにきの太鼓を使用しています。

しかし、一本の木をくりぬき太鼓を作る為には、樹齢何百年と言う木が必要で、今の日本では殆ど伐採する事ができず、

輸入物の欅を使う事が多いようで、そして何より高価です。

その他にも、花梨、タモ、松、桜等の木材や、とにかく硬さを重視するため、高級木材の黒紫檀(総称)を使ったり・・・

伝統的な奏法や、演奏スタイルによって求められる要素、言わば特徴や性能によって様々な素材が使われます。

番外編としては、先にも触れたように、1本くりぬきの太鼓は高価であり、なかなか簡単には購入できない場合も多いでしょう。

そのため、近年くりぬきではなく、木材を貼り合せた集成胴や、グラスファイバー胴等、メーカー様も色々研究され、

安価で手軽に購入できる太鼓も増えてきました。

皮の種類

皮の素材は牛の皮、中でも牝牛は伸びが良く、耐久性にも優れていると言われます。

太鼓の音色を決める重要なパーツであり、厚さや加工の違いにより、大きな差が生まれます。

番外編としては、牝牛ではなく、水牛も使う事で価格を抑えた太鼓もあります。

 

長胴太鼓は、一度皮を張ってしまうと、簡単には張替ができません。また、胴の中のくりぬき方によっても響きが変わります。

そして、胴も皮も天然素材の為、気温や湿度大きく影響され、音程、響き、タッチ感すべてが変化し、

毎回演奏の度に楽器の機嫌(笑?)を伺う必要があります。

 

締太鼓

お囃子や、獅子舞の伴奏などでも目にしたことのある方も多いと思います。

一般的にはくりぬき胴に、金属のリングで張った皮を、ボルトや縄で締め上げた太鼓です。

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勇翔太鼓では主に二丁掛けを使用、左が縄締め、右がボルト締め

素材

素材は長胴太鼓同様、欅等の木材の胴、皮は牛皮が一般的です。

締太鼓は大きさではなく、皮の厚み(リングの太さ)でかわります。

一般的に、並附(ナミツケ)、二丁掛、三丁掛、四丁掛、五丁掛と皮が厚くリングが太くなり、

大きさも徐々に大きくなります。

特徴

この太鼓の特徴な何と言っても、締め具合によって音程を変化させられること。

長胴太鼓とのアンサンブルで使用する為、勇翔太鼓ではその日の長胴太鼓の機嫌に合わせて音程を調節しています。

と言っても、その締太鼓にも機嫌や個性があるため大幅な調整はできませんが・・・

あと、長胴太鼓と違い、胴と皮を分解しメンテナンスをしたり、皮だけ購入して張り替えたりと使い勝手は良いと思います。

 

桶胴太鼓

この太鼓も締め太鼓同様、胴に皮を張り、縄で締め上げた太鼓。

しかし、胴の作りはくりぬきではなく、細長い木の板を貼り合せた、ちょうどお風呂の桶や樽のような作りです。

そのため桶胴太鼓と呼ばれます。

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一尺六寸の桶胴太鼓、色が塗ってある為分り辛くてすいません・・・

素材

一般的に胴は杉や桐の板材、打ち込んで演奏するスタイルの皮は牛皮が多いようですが、

太鼓を肩紐(ストラップ)等で担ぐ演奏用には、馬革を使ってたりもします。

大きさは打面の口径で分れており、勇翔太鼓では一尺二寸、四寸、六寸、二尺と使用しています。

胴の長さもオーダーメイドで調節されている方が多い用に思います。

特徴

この太鼓も締太鼓同様、縄の締め具合により音程の調節ができ、メンテナンスもしやすいと思います。

勇翔太鼓では、ドラムセットのように並べて、主に楽曲のメロディーをつける目的で使用しています。

鳴り物(その他の楽器)

  1. チャンチキ(当り鉦)
  2. 拍子木
  3. チャッパ

主役は太鼓になってしまいがちですが、実はとても重要な役割を担っている鳴り物達。

楽曲に奥行き感を出し、舞台を一層華やかに彩り、時には和太鼓達を引っ張る事もあります。

 

チャンチキ(当り鉦)

多くの太鼓チームが和太鼓以外の楽器も使用していると思いますが、まずはこれ!

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地方等により様々な呼ばれ方をしていますが、私たちは主にチャンチキ又は当り鉦と呼んでいます。

金属でできており、その名の通り、“チャン” “チキチ”など特徴的な音色がします。

私たちの使用方法は直接手で持ち、指先や手のひらを使い、余韻や音色を調節しながら打ちます。

 

拍子木

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お神輿等を先導する姿を見た事はありませんか?

見た目はただの角材に見えますが、楽器の向きがちゃんとあり、抜けるような音を出すのは大変難しい楽器です。

因みに、夜回りで聞こえる火の用心、歌舞伎の舞台では幕の切れ目や役者の足踏みに合わせる(ツケ)、

後はお相撲の時にも見かけると思いますが、実は様々な形や素材があり、使い分けられているのです。

 

チャッパ(手びら鉦)

和楽器は地方によって様々な名前で呼ばれますが、この楽器も「チャッパ」「手びら鉦」etc・・・・・・・・・。

で、私たちはチャッパと呼んでいます。

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形状は小さなシンバルといったところでしょうか。サイズも様々ですが、

一般的には四寸~六寸(約12~18cm)を使われているのをよく見かけます。

チャンチキ同様金属でできており、両手に持って、親指や小指で振動や振れを調節しながら演奏します。

 

実はこれは完全な洋楽器なのですが・・・・

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12月になると街のあいらこちらで聞こえるジングルベル、シャンシャンシャン♪

そう、その音の正体です。

しかし、私たちの楽曲の中にはなくてはならない楽器の一つ、舞台を華やかに彩ります。